デンソー、「人とくるまのテクノロジー展2026」に出展
~新しい技術との融合で創る クルマとモビリティの未来~
株式会社デンソーは、2026年5月27日(水)から29日(金)までパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2026」(主催:公益社団法人 自動車技術会)に出展します。また、6月17日(水)から19日(金)までAichi Sky Expo (愛知県常滑市)で開催される同展示会、および併催されるオンライン展示会*1にも出展します。
デンソーは、基盤技術を磨きながら、モビリティ領域でのさらなる価値を創出し、その力を拡大貢献領域へと展開していきます。そして、「環境」と「安心」を軸に、お客様にとっての価値を高め、社会から期待され続ける企業を目指しています。本展示会では、これらの取り組みに基づく技術や製品を紹介します。
1. 「基盤技術」
(1) 新型SiCパワー半導体
デンソーは、モビリティの進化を支える半導体技術に注力しています。新型のSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体は、独自の3次元構造により、従来のSi(シリコン)半導体と比べて電力損失を約70%低減し、電動車の航続距離の延長に貢献しています。また、SiC半導体の製造においては、独自の結晶成長技術である「ガス法」を開発しています。この技術は従来の昇華法と比べ、結晶(インゴット)の成長率を約15倍に高め、その結果、CO₂排出量の低減を実現しています。本展示では、開発品のインゴット・サブストレート・8インチウエハを紹介しています。
2. 「モビリティ領域」
カーボンニュートラルと移動の安心・楽しさを実現するモビリティの進化に向けた取り組みとして、次の製品・技術を紹介します。
(1) 新型インバーター/コアモジュール
デンソー独自の両面冷却技術とSiCパワー半導体などの強みを融合したインバーターです。従来比で電力損失を約70%低減し、コアモジュールを約30%小型化と体格を抑えながら世界最高の出力密度*2を実現し、車両の航続距離と走行性能を大きく向上させます。
(2) 電池マネジメント製品(セル監視回路、シャント電流センサー)
独自の半導体技術により監視ICの検出ch(チャンネル)数を増やすことで、製品搭載数を減らしてコストを抑えながら電池電圧を高精度に計測できるセル監視回路です。また、最小限の温度データで多点補正と同等の計測精度を実現するシャント電流センサーも併せて展示します。これらの技術により、電池の安全性向上・長寿命化と車両の充電時間短縮を同時に実現しています。
【参考】(1).(2)につきまして、当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
デンソーの電動化製品が TOYOTA新型「bZ4X」に採用 | ニュースルーム | ニュース | DENSO - 株式会社デンソー / Crafting the Core /
(3) 気流制御構造「マイクロジェット」
デンソーが開発した、新しい気流制御構造「マイクロジェット」を紹介します。
エアコンの吹出口内部に複数の微小ジェット流路を設けることで、吹き出し後に発生する気流周りの渦を抑制し、風の広がりを低減します。この構造により、薄型空調レジスターでもしっかりとした風速を維持し、快適性を実現します。さらに、必要風量の低減により省エネルギーにも貢献します。会場では、従来構造との比較展示を通じて、マイクロジェット構造が生み出す風速の違いをご体感いただけます。
(4) バッテリー温調モジュール
バッテリーに冷温水を供給し、空調と独立してバッテリー内部の温度を最適に制御するモジュールです。大型EVの走行性能の向上やバッテリー寿命の延長に貢献し、蓄電設備のバッテリー温調へも適用可能です。
【参考】当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
デンソー、国内初となる「バッテリー温調モジュール」を開発 | ニュースルーム | ニュース | DENSO - 株式会社デンソー / Crafting the Core /
(5) SDVプラットフォーム
SDV(Software Defined Vehicle)とは、ソフトウェアで機能を進化させ続ける次世代のクルマです。デンソーのSDVプラットフォームは、その進化を実現するための基盤となる技術です。デンソーはSDVプラットフォームの開発から運用、その後の進化までを一気通貫で取り組んでいます。クルマの電子構造やソフトウェア、クラウドを連携させ、UX(User Experience)に基づくアップデートで、使いやすさや性能を高め続けられるクルマを実現します。
【参考】当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
SDV実現のカギはソフトウェアエンジニアが握っている|DRIVEN BASE(ドリブンベース)- デンソー
ソフトウェア採用サイト | 株式会社デンソー - DENSO
■Duo & Quad(デュオ&クワッド)
デンソーのSDVプラットフォームの中から、2つの機能を紹介します。
デジタルツインDuoは、クルマとクラウドをリアルタイムにつなぎ、車両の状態や動きをデータとしてやり取りする仕組みです。クラウド上に実車と同じ仮想のクルマを再現でき、アプリ開発や検証を、実車を使用せずに行えます。
Quadは、クルマのシステムやアプリを安全かつ効率的に開発、運用できるソフトウェア開発環境です。
【参考】当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
新技術の活動で乗車体験はどう変わる?|DRIVEN BASE(ドリブンベース)- デンソー
■ZoneECUと統合モビリティコンピューター
ZoneECUは、コックピットや運転支援をはじめとする車両の様々な機能とつながり、電源と通信を統合的に管理することで、クルマの中のインフラを担うECUです。ZoneECUから得られる情報をもとに、クルマの頭脳である統合モビリティコンピューターが、多様な機能を高度に統合・制御し連携させます。さらに、SDVプラットフォームと組み合わせることで、購入後のクルマの機能アップデート、AIや各種サービスと連携した次世代の移動体験を実現します。また、これまで培ってきた熱マネジメント、半導体、回路技術を活かした、小型・省エネ・低コスト設計により、高い搭載性を実現します。
【参考】当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
激変するモビリティアーキテクチャ、カギは「統合ECU」|DRIVEN BASE(ドリブンベース)- デンソー
(6) AI開発環境(ソフトウェア開発自動化)
自動運転や先進安全運転支援システムの開発において、AI活用による開発スピード向上と高精度化を両立させる開発環境について提案します。膨大な走行データから開発に有用なシーンを高速抽出し、さらに学習が不十分なシーンを自ら見つけ自律的に学習を重ねるマイニング技術や、評価したい交通シーンを高精度バーチャル空間上で再現し、幅広い検証をシミュレーションで可能にするバーチャル化・シーン増幅技術を紹介します。
3. 「拡大貢献領域」
街や社会と一体となったモビリティを軸に、新価値の創造を進めています。本展示会では、カーボンニュートラルの実現やモビリティ技術の応用に関する取り組みを紹介します。
(1) プロダクトパスポートソリューション
欧州で法規化の進むバッテリーパスポートやデジタルプロダクトパスポートに対応するため、デンソーが開発を進めるソフトウェアサービスを紹介します。2026年夏に提供開始を予定している本サービスでは、サプライチェーンデータの収集・可視化・パスポート生成が可能です。SaaS型のサービスで安価かつ短納期で利用でき、欧州・日本のグローバルデータスペースの認証を取得しています。会場では、実際にデモ機を触ってサービスをご体感いただけます。
【参考】当社ウェブサイトでも関連記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
デンソーとテュフ ラインランド ジャパン、持続可能な製品づくりの実現とデジタルプロダクトパスポート推進に向けて覚書を締結 | ニュースルーム | ニュース | DENSO - 株式会社デンソー / Crafting the Core /
(2) LiDsEYE
車載部品の設計知見をもとに、産業用途の過酷な条件でも使用可能なLiDARです。展示スペースの上部に設置し、来場者の動きをリアルタイムで検知・可視化するデモンストレーションをご覧いただけます。
(3) QRコード*3
1994年の発表以来、社会ニーズに対応したさまざまなQRコードを開発してきました。今回は、QRコードの歴史と特長の展示に加え、デンソーウェーブが開発した、QRコードによる顔認証システムをご体験いただけます。
https://www.denso.com/jp/ja/business/innovation/qrcode/
*1 人とくるまのテクノロジー展2026 ONLINE STAGE https://aee.online.jsae.or.jp/close_ja.php
(横浜会期:5月19日(火)~6月9日(火)、名古屋会期:6月10日(水)~7月1日(水))
人とくるまのテクノロジー展2026特設ページ https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/
*2 同一仕様で比較した場合(25年1月時点、自社調べ)
*3 QRコードは、㈱デンソーウェーブの登録商標です。

