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デンソーグループ、2025年度省エネ大賞にて 2案件が資源エネルギー庁長官賞を受賞

-デンソートリムは初受賞-

このたびデンソーグループは、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助、以下、デンソー)による「工場インフラ規格緩和による省エネ改善」と、株式会社デンソートリム(本社:三重県三重郡菰野町、社長:水野 功、以下、デンソートリム)による「徹底した地下水活用による省エネ推進」の取り組みが評価され、2025年度省エネ大賞において共に「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。
なお、表彰式は、2026年1月28日に東京ビッグサイトにて開催されます。

「省エネ大賞」は、一般財団法人省エネルギーセンターが主催し、企業や自治体などにおける優れた省エネ活動や、技術開発などによる先進型省エネ製品などを表彰するものです。デンソーの省エネ大賞の受賞は2009年から16度連続となり、デンソートリムは今回が初めての受賞となります。

デンソーは、今後も全社で徹底した省エネ活動に取り組み、地球環境の維持およびカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

■受賞事例の概要
〈省エネ事例部門CGO・企業等分野 資源エネルギー庁長官賞〉
「工場インフラ規格緩和による省エネ改善」(デンソーセミコンダクタ事業部ウエハ製造部/幸田製作所)

半導体製造工程を支える工場インフラの最終工程おいて、CO2排出量を、従来の年間総排出の約22%にあたる396.6トンの低減を達成した取り組みです。
半導体製造は精密な工程が多く、品質管理も厳格なため、わずかな変動でも製品不良につながります。運転条件やインフラ供給に厳しい基準があり、他の製造よりエネルギー消費やCO2排出量が多く、工程変更や新たな取り組みが難しい分野です。そのため、従来は装置の運転条件やインフラ供給方法を変更しないことが業界の常識とされてきました。
こうした厳しい環境の中でも従来の枠にとらわれず、装置の運転条件やインフラ供給方法に革新的な改善を加えることで、下記の取り組みを実現しました。

超純水ろ過膜装置の間欠運転*1
超純水は、ウエハ洗浄等に使用する高純度水で、工業用水から製造し、生産装置へ供給します。今回はその製造工程のうち「超純水工程」に着目しました。工程全体の約50%の電力を消費するろ過膜装置*2の高圧ポンプについて、家庭用省エネ掃除機の仕組みに着想を得て、除去する有機物の量に応じて制御する超純水ろ過膜装置の間欠運転化を実現しました。
この取り組みにより、ろ過膜高圧ポンプ電力量は従来比90%減となりました。

冷却水運用の見直し
最終品質保証工程におけるウエハの電気特性検査では、検査装置の排気を冷却するために装置冷却水を使用しています。今回、冷却水の管理指標を従来の「供給圧力」から、検査装置のインターロック条件*3である「排気温度」へと変更しました。排気温度に影響しない範囲まで供給圧力を低減したことで、供給圧力制御にかかる電力が削減され、操業以来約20年間固定されていた検査装置冷却水の電力消費量を従来比15%削減することができました。

〈省エネ事例部門電気需要最適化分野 資源エネルギー庁長官賞〉
「徹底した地下水活用による省エネ推進」(デンソートリム)

使用エネルギーのうち、電力消費が99%を占める事業所において、省エネと創エネ*4の両面からエネルギー削減に取り組んだ事例です。
同社では、空調による電力使用量が全体の24%を占めることや、立地環境から豊富な地下水が利用可能であることから、地下水の冷却能力を最大限活用した空調負荷低減による省エネを推進しました。具体的には、空調外気の冷却や屋上・室外機への散水、屋根温度の低下など、複数の方法で電力負荷を軽減しました。さらに、冬季には通年一定水温の地下水を温水として融雪に利用し、屋根の積雪荷重問題を解決することで、1MWの太陽光発電設置も実現しました。
これらの取り組みにより、原油換算で年間326kL、事業所全体の10.8%に相当するエネルギー削減を達成しました。

*1間欠運転:機械が一定の時間ごとに稼働と停止を繰り返す運転方式
*2ろ過膜装置:低圧ポンプで押し込んだ水を、高圧ポンプで昇圧し逆浸透膜に通水し、有機物を含まない処理水と、含む排水とに分離する装置
*3インターロック条件:規格から外れた際に、検査装置を安全に停止させる機構
*4創エネ:新たにエネルギーを創る活動


ご参考:
デンソーエコビジョン2025特設サイト(リンク)
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/sustainability/environment/ecovision/

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デンソーは事業活動を通じた社会的課題の解決により、SDGsへ貢献します。