エコビジョン
私たちが住む地球は、近年、気候変動による異常気象の多発、廃棄物・汚染や資源枯渇の問題、生物多様性消失の危機など、多くの環境問題に直面しています。そのような中、世界共通の目標「持続可能な開発目標(SDGs)」や、「パリ協定」などの国際的な枠組みが合意され、企業は「持続可能な社会の実現」に向け、事業活動を通じて、長期的かつグローバル視点でこれらの環境問題の解決へ貢献することが求められています。
デンソーでは、国際的な目標や枠組みを踏まえて、グループがめざす「環境経営」に向けた長期のコミットメント、および環境方針として「デンソーエコビジョン」を10年ごとに策定し、エコビジョンに定めるコミットメント・環境方針を具体化するために「環境行動計画」を5年ごとに策定しています。
目指す姿
「デンソーエコビジョン2025」
デンソーは、2050年の持続可能な地域・社会の実現に向け、その中間時点となる2025年までのアクションプランとして新たな「デンソーエコビジョン2025」を策定しました。
私たちをとりまく外部環境の変化を踏まえ、2025年に達成すべき新たな目標「ターゲット3」として、「エネルギー1/2」、「クリーン2倍」、「グリーン2倍」を定めました。また、この3つの目標を「製品」「工場」「社員」「経営」それぞれの段階で実現するため、10個の具体的行動「アクション10」を推進していきます。
エネルギー1/2からカーボンニュートラルへ
エコビジョンに基づき、2025年の目標達成に向けて着実に取り組みを推進する中、グローバル社会では、低炭素から脱炭素に向けた動きが加速しました。
この動きは、デンソーの製品開発や生産に大きな影響を与えることから、エネルギー1/2の領域については、従来よりも一段と高い「カーボンニュートラル」の視点を追加しました。
「ターゲット3」
エネルギー1/2 → カーボンニュートラル
気候変動の影響の排除・抑制に向け、モノづくり(生産)においては、省エネ活動を継続・強化するとともに、再生可能エネルギー由来の電力への転換などにより、カーボンニュートラルな生産活動を目指します。モビリティ製品については、電動化技術開発を推進することで可能な限りCO2排出量を削減します。また水素を使ってグリーンエネルギーをつくる技術などによりCO2をマイナスにすることで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献していきます。
クリーン×2
全てのステークホルダーの皆様に安心して頂けるよう、環境負荷物質の影響や排出物・廃棄物の半減をめざし継続的改善を進めていきます。自動車の排ガス低減技術の開発による各地域の大気環境改善への貢献や、工場や物流における廃棄物や水資源使用量の削減などを推進していきます。また社員一人ひとりが、地球環境の維持にこだわり持続可能な社会をめざした行動を実践していけるよう環境に関する教育を拡充していきます。
グリーン×2
多様な生物を育む豊かな自然を次世代に引き継ぐため、バイオ燃料の研究や農業支援など環境に関わる新規事業の推進や、工場緑化の推進により、自然との共生をめざした企業活動を行います。 また各地域、事業所において、環境をテーマにした社会貢献活動やイベントを実施し、社員の意識の向上・行動の促進を図るとともに、環境に優しいコミュニティづくりにつとめます。
「アクション10」
「製品」への取り組み
究極の燃費性能
究極の燃費で、モビリティ社会のカーボンニュートラルをけん引します。
エコマテリアル&ローエミッション
製品素材をさらに環境に優しいものへ進化させます。
自然環境調和プロダクト
自動車分野の技術を応用し、グリーン環境分野に積極的に取り組みます。
「工場」での取り組み
CO2 Zero モノづくり
モノづくり革新により、生産分野の消費エネルギーを削減し、社会全体のカーボンニュートラルへ貢献していきます。
ミニマム環境負荷生産
資源循環に取り組み、水の使用量、廃棄物や化学物質の排出量を最小化します。
緑・自然豊かな職場
みんなに喜ばれる緑豊かな環境づくりを進めます。
「社員」の取り組み
低炭素なくらし・移動
社員はいつでもどこでもエコライフを実践します。
環境意識・知識・スキル
社員一人ひとりが地球環境を強く意識し自ら学んで行動し、明日につなげます。
自然共生アクション
社員が心から自然を大切に思い、行動できるように啓発します。
「経営」での取り組み
「エコビジョン2025」の詳細については、下記特設サイトをご覧ください。
「カーボンニュートラル」に向けた環境戦略の詳細については下記をご覧ください。