DRIVEN BASE

緑・自然豊かな職場

基本的な考え方

地球上のすべての生きものたちの豊かな個性と生命のつながりを「生物多様性」といいます。これらの生命は、一つひとつに個性があり、直接的、間接的に支え合って生きています。私たちの暮らしはもちろん、デンソーの事業活動においても、生物多様性が生み出す自然の恩恵に支えられているので、事業活動と生物多様性保全の両立に向けた活動の推進が重要と考えています。
デンソーでは、気候変動対応、環境汚染防止、資源枯渇防止・資源循環に向けた取り組みなど、事業活動を通じて生物多様性を育む自然環境保全活動を推進するとともに、社員が生物多様性について学び、地域と協働しながら生態系の維持・保全に取り組んでいます。また、専門家や有識者のご指導のもと、地域性苗木を生かした自然配植【注】技法による植樹や、地域に根差した取組みを通して、自然と共生するための職場づくりを目指し、地道な活動を継続しています。

【注】自然配植:自然のもつ豊かで多様な力をうまく生かしながら、緑を創造し、保全すること

具体的な取り組み

1. 事業所内における地域固有の生態系・希少な生物の保護

国内外の工場では、各地域固有の生物多様性を保全するためのモニタリング調査や野鳥保護区域の設置など、地域特性に応じた活動を展開しています。

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    エコガーデン[DMUK(イギリス)]

    2011年9月に開園以来、地域の人々へ環境活動の場を提供。植樹や地域学生が製作した鳥の巣箱を設置したり、多様な野生動物と接するなど、社員にとっても憩いの場となっています。

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    ワイルドフラワーガーデン[DMMI(米国)]

    1998年に「野生保護委員会」を設置。事業所内のワイルドフラワーガーデン(約400m3 )で希少な植物やヒタキ科のブルーバードの繁殖用巣箱を設けるなどの活動を続けています。

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    ビオトープ[(株)デンソー(日本)]

    善明製作所では、1998年に絶滅危惧種の淡水魚ウシモツゴが発見されたのを機にビオトープ(約3,000m2)を整備。カルガモが飛来する里山の生態系をつくりだしています。また、2004年に地元の小学生と協力してつくった高棚製作所のビオトープ(1,500m3 )では、メダカの飼育や地元のタカナタチョウを呼び戻す取り組みを行っています。

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    ビオトープ[DNIN(インド)]

    2004年に開園し、毎年トップマネジメントによる環境イベントやファミリーデ―に参加した社員の家族と、果樹や薬効のある樹を植樹しています。さらに、腐葉土づくりも自ら行い、環境に優しい活動をしています。

事業所周辺地域に生息が確認されている主な希少生物[(株)デンソーおよび日本グループ]
事業所 生物名 カテゴリー
善明製作所
(愛知県西尾市)

ウシモツゴ
(淡水魚)

[CR: 絶滅危惧種]
(環境省指定)

大安製作所
(三重県員弁市)

アブラボテ
(淡水魚)

[NT: 絶滅危惧種]
(環境省指定)

網走テストセンター
(北海道網走市)

エゾサンショウウオ
(両生類)

[DD: 情報不足1種]
(環境省指定)

ベニバナシャクヤク
(種子植物)

[VU:絶滅危惧Ⅱ類]【注】
(環境省指定)

【注】VU: 絶滅危急種。絶滅に向けて進行しているとみなされる種。

2. 自然共生アクション(グリーンカーテン活動)

社員がいきいきと気持ちよく働ける職場環境を作るだけでなく、グリーンカーテンを育てる経験から、生物多様性や自然の循環について学び、社員の環境に対するマインド醸成の向上を目指しています。
2023年度の活動からは、社員が育てた種からグリーンカーテンの育成にチャレンジし、社員から社員に種で繋ぐ自然共生アクションを推進しています。

    • グリーンカーテン
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各家庭による自由参加型緑化活動(グリーンカーテン)