デンソー、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において科学技術賞を受賞
株式会社デンソー(以下、デンソー)は、「BEV*1普及課題を熱解決する高効率ヒートポンプシステム開発」*2に関する技術開発が評価され、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、科学技術賞(開発部門)を受賞しました。
なお、表彰式は、2026年4月15日に文部科学省にて開催されました。
この表彰は、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として、科学技術に関する研究開発や理解増進などで顕著な成果を収めた者を顕彰するものです。表彰制度には「科学技術賞(開発部門・研究部門・技術部門・理解増進部門)」・「若手科学者賞」・「研究支援賞」・「創意工夫功労者賞」の各賞が設置されています。
このたび受賞した「BEVの普及課題を熱解決する高効率ヒートポンプシステム開発」は、BEVの普及における大きな課題であった冬季の航続距離低下や電池劣化によるリセールバリュー*3低下に対し、車両全体の熱を統合的に制御するという新たな発想で解決した技術です。
従来は効率低下が避けられなかった低温・着霜環境下においても、電動駆動ユニットの廃熱や暖房熱を有効活用することで、「世界初*4」となる走行中除霜を実現し、ヒートポンプを高効率で継続運転することを可能にしました。これにより、着霜環境下でも電費性能を大幅に向上させ、冬季航続距離の改善と走行中の確実な除霜を両立するとともに、冷房快適性を維持したまま電池の大冷却を可能とする独自の熱マネジメント技術が高く評価されました。
なお、本技術を搭載した製品は、2022年3月以降に量産を開始し、累計25万台以上の電動車に搭載されています。
デンソーは今後も、車両全体での効率的なエネルギーマネジメントを追求し、車両状態のモニタリングやエネルギー制御・活用の技術開発に取り組んでまいります。
■受賞者
加藤 吉毅 株式会社デンソー サーマルシステム開発1部 担当次長
河野 紘明 株式会社デンソー サーマルマネジメントシステム技術1部 担当課長
横尾 康弘 株式会社デンソー サーマルマネジメントシステム技術1部 課長
林 芳生 株式会社デンソー サーマルマネジメントシステム技術1部 課長
平山 順基 株式会社デンソー サーマルマネジメントシステム技術1部 担当係長
*1 Battery Electric Vehicle:ガソリンを使わず電気のみを使って走る電気自動車のこと
*2 2022年4月13日発表の資料をご覧ください。https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2022/20220413-01/
*3 購入したものを再び売るときの価値
*4デンソー調べ

