

目標はデフリンピック表彰台!
荒谷 飛翔
デフカーリング
デンソー
デンソーは多様な個性や能力を持った方の採用を積極的に行い、障がいの有無にかかわらず、一人ひとりが能力を発揮し、それぞれの個性が輝くことを願っています。
その中で、2011年に入社された聴覚障がいのある荒谷さんは、ガソリン噴射製造部で働きながら、デフカーリングの世界でも活躍し、日本代表に選出されました。
また2019年12月12日~21日にイタリアで開催される4年に一度の冬季デフリンピック(聴覚障がい者のための世界最高峰の国際競技大会)の出場権も獲得。
仕事とスポーツ、両方で活躍する荒谷さんにお話を伺いました。

©全日本ろうあ連盟
カーリングを始めたのはいつ? きっかけは?
始めたのは中学2年生の時。
最初は父が2006年の冬季トリノオリンピックを見て興味を持ち、カーリングを始めました。父の練習に付き添い、楽しむ姿を見るうちに、私もやってみたいと思うようになったのがきっかけです。

©全日本ろうあ連盟
デフカーリングとは? カーリングの魅力は?
デフカーリングは健常者のカーリングとルールは同じです。
しかし声・音でコミュニケーションが取れない分、目と手の合図を大切にしています。
手話とは違ったカーリング独自の合図もあります。
カーリングはルールがシンプルなので、子どもからお年寄りまで楽しめるところが魅力です。
また、技術と頭脳を使う奥深いスポーツでもあるので、狙った通りのコースに石を弾くことができると、とても気持ちが良いです。

練習はいつどこで行っているの?仕事とスポーツの両立の秘訣は?
練習は、出身地の青森県で行うことが大半です。
他も新潟県・岩手県や長野県と遠方です。
そこでチームメンバーは、月1回でも練習ができるように、3組2交代勤務である私に合わせて練習日を調整してくれています。
練習は長距離の移動を伴うため、仕事と両立するには健康管理が一番重要だと思っています。
普段は週3~4回、ジムで腕や体幹を鍛えつつ、体力維持に気を付けています。

©全日本ろうあ連盟
苦しいとき、どのように気持ちを切り替えている?
以前は、自分の失敗が続きチームの勝敗を左右してしまうことが苦しく、競技を辞めたいと思うことが多々ありました。
そんなとき、チームメンバーが「諦めるな!それよりも次どうするかを考えよう!」と励ましてくれました。
そのおかげで、今は失敗を恐れず、次失敗しないためにはどうしたら良いかを考え、笑顔で乗り越えることを覚えました。
カーリングはコミュニケーションがとても大切な競技です。
以来、「笑顔」でチームの雰囲気をもり立てています。それは職場でも一緒です。

2019年デフリンピック 日本代表メンバー ©日本ろう者スキー協会
荒谷さんの今後の夢・目標は?
2019年冬季デフリンピックでメダルを獲得することです。
2015年に初めてデフリンピックに出場し、強豪カナダ・ロシアの技術力の高さを目の当たりにしました。
以来この4年間、悔しさをバネに厳しい練習を積み重ねてきました。
必ず強豪国に勝利し、メダルを取ります。
応援よろしくお願いします。

荒谷 飛翔
デフカーリング
デンソー