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リスク管理

基本的な考え方

デンソーはグローバルな事業展開に伴い、多様化するリスクを最小化すべく、内部統制の一環としてリスク管理の充実・強化に取り組んでいます。
具体的には、経営被害をもたらす恐れのある事柄を「リスク(まだ現実化していない状況)」と「クライシス(現実化した緊急事態)」に区分し、事前にリスクの芽を摘む未然防止、クライシスが発生した場合に被害を最小化する迅速・的確な初動・復旧対応に注力しています。

推進体制

デンソーでは、「リスク管理会議」を設置し、グループ全体のリスク管理体制・仕組みの改善状況の確認、社内外の環境・動向を踏まえた重点活動の審議・方向付けなど、グループ全体として、平時における経営被害の未然防止と有時における最小化に向けた対応力強化を推進しています。
また、クライシス発生時(有時)に迅速かつ的確に対応できるよう「クライシス・コミュニケーション・マニュアル」を制定し、事態判断、報告基準、報告ルート、社内外対応の基本等を明確にしています。さらには事態の大きさや緊急度によって専門の「対策組織」を編成し、被害の最小化に向けて機動的に対応できるようにしています。

2020年1月には、リスク管理体制をさらに強化すべく、グループ全体のリスクマネジメント統括責任者「チーフ・リスク・オフィサー(CRO)」を設置するとともに、統括組織として「リスクマネジメント推進室」を立ち上げました。

 

リスク管理体制(平時)

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クライシス発生時(有事)の対策組織

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具体的な取り組み

日本における取り組み

(1)社員への浸透・啓発活動の拡充

リスク発生の未然防止とクライシス発生時の被害の最小化には、社員が日頃からいかにリスクを意識し、かつクライシス発生時に適切な行動がとれるかが重要です。(株)デンソーおよび国内グループでは、社員のリスクの理解促進・意識向上に向け、さまざまな啓発活動を実施しています。

具体的浸透・啓発活動[(株)デンソー]
2004年度~ 「リスク対応ハンドブック」 地震・火災・交通事故発生時の行動を明示。
全社員に常時携帯を義務付け
2006年度~ (株)デンソー管理職向け
「リスク管理研修」
新任の部長・工場長・事業グループ等の室長を対象にリスク管理研修を実施

(2) 主なリスクへの対応

自然災害へのリスク対応強化(事業継続計画の策定)

日本では、近い将来、巨大地震の発生が予測されています。また、今後、地球温暖化の進行とともに、気候変動による自然災害が増加することが懸念されています。
自然災害では、従業員の生命を守るとともに、万一、生産・納入活動が中断した場合には、速やかに事業復旧を図り、経営被害を最小化することが重要です。㈱デンソーおよび国内グループでは、事業継続マネジメントの観点から、事業継続計画「BCP」の策定に着手しています。

BCP:Business Continuity Plan
地震等の大規模災害により事業が中断した場合、早急に事業復旧を図り、経営被害を最小化するための計画。

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感染症対策

感染病が発生あるいは流行した場合の対応については、対策本部の迅速・正確な意志決定を実現するために、対応の基本方針や被害想定に基づく対応内容や各主管部署の役割などを明確にした行動計画を策定しています。
万が一発生した際は、「従業員の生命・安全の確保を最優先」との基本方針のもと、必要な予防および感染対策を推進するとともに、事業継続に向け状況を踏まえた最大限の対応を実施していきます。

【topic】新型コロナウィルス発生・拡大への対応

中国における感染拡大の一報を受け、デンソーではチーフ・リスク・オフィサーである副社長をヘッドとする新型コロナウィルス対策本部を速やかに本社に設置しました。
社員及びその家族の安全確保を最優先に、感染予防と影響の最小化に向けた施策を検討・指示するとともに、各国・各地域の公的要請と現地事情等に応じた対応をタイムリーに行うため、海外の各地域統括会社と毎日WEB対策会議を実施し、現地の情報収集と状況に応じた必要な指示を行いました。
またデンソーでは、基本的な感染症対策(毎朝出社前に検温、こまめな手洗い、密集環境をつくらないなど)の徹底とともに、時差通勤や従来より働き方改革の一環で導入していたテレワークを拡大運用した在宅勤務推奨などの対策を実施しました。
未だ世界全体における新型コロナウィルスの終息が見えておらず予断を許さない状況です。またウィルス変異による強毒化などのリスクも懸念されます。引き続き、グローバルで連携し、情報をタイムリーに収集し、拡大状況・傾向変化に応じた対応・対策を実施していきます。

今後の取り組み

リスク発生の未然防止とリスク発生時の被害の最小化に向け、リスク主管機能部を集めた情報連絡会・研修会を開催し、リスクの事前対策(予防・初動)のレベルアップに取り組んでまいります。