
バイオ(微細藻類)
微細藻類を使ったCO2吸収・バイオ燃料化の研究
デンソーは、2008年4月から、特許権利を持つ新種の藻に、 CO2を吸収させて
バイオ燃料を生産する新しい研究に取り組んでいます。
この新種の藻は、池や温泉に生息する「コッコミクサKJ(旧名:シュードコリシスチス)」。
大きさは5マイクロメートル(1ミリの1/200)の小さな植物です。
この藻は、通常の植物と同じように、CO2を吸収して光合成で澱粉を作ることに加え、
ディーゼルエンジンで使用できる軽油の成分を含んだオイルも作ります。また、成長が速く、丈夫で培養しやすい特徴を持っています。
藻は樹木と比べてCO2の吸収効率が高く、同じ面積で比較した場合、藻の培養池は森林の10倍のCO2を吸収する能力があります。
デンソーは、工場で発生したCO2をこの新種の藻に吸収させて、効果的に削減することを考えています。
また、現在のバイオ燃料は、トウモロコシや大豆などから作られるため、穀物価格の上昇につながる可能性がありますが、
この藻の研究が実用化すれば、その心配もなく、エネルギー問題や地球温暖化対策に大きく貢献できます。
デンソーは、社会の持続的な発展のために、今後も新しい研究に取り組んでいきます。