DENSO ADAS / AD 安心できる、自動運転

松ヶ谷和沖×島下泰久

#7自動運転に必要なセンサ①


クルマの運転という行為を細分化していくと『認知』、『判断』、『操作』の3つの段階に分けることができると、最初に書きました。これらの行為のある一部、あるいは全部をクルマが、人間に代わって執り行うことを、ここでは自動運転と定義しています。

その中でも最近特に技術進化のスピードが速いのが『認知』に関する部分です。自車の周囲の状況を正しく認知することは、すべての基本。この部分の進化こそが、予防安全技術の高度化、そして自動運転の実現に大きく影響していると言っていいでしょう。

では、そもそも『認知』のためにはクルマは一体、何を見なければいけないのでしょうか。自分自身の運転シーンを思い浮かべてみると、車道では周囲の車の存在が挙げられます。周辺車両がいる場合は、その車と安全な距離を保ち、追従していくというのが運転行動の基本です。つまり周辺の車両を確認し、それとの距離を検知するのが、基本機能となります。 そのためのデバイスの一つとして、レーザーレーダー、あるいはLIDARと呼ばれる装置があります。1996年に、トラックの前方車間距離警報用として用いられて実用化されました。この頃にはまだ前方車両の存在を検知すると、緩やかな減速感によってドライバーに注意を促すというレベルでした。

但しレーザーレーダーは、レーザー光が拡散してしまう雨や霧の中では、周辺車両の存在を正確に把握できないこともあります。実際に、当時のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や前方車間距離警報などのシステムではワイパーをオンにするとこれら機能は自動的にオフとするものになっていました。