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デンソー、コネクティッドカーの進化を支えるOTAシステムの技術開発を加速させるためAirbiquity社に出資

2019年3月12日

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、自動車のソフトウェアを遠隔地から無線で更新するOTA(Over the Air)システムの開発を加速させるため、コネクティッドカー関連のソフトウェア開発で実績を持つAirbiquity社(本社:ワシントン州シアトル)に、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)、豊田通商株式会社(以下、豊田通商)と共同で出資を行いました。デンソーの出資額は500万USドルです。

近年、自動運転や電動化など自動車の高性能化に伴い、車両に搭載されているソフトウェアは大規模化、複雑化が進んでいます。従来、これらのソフトウェアの更新や書き換えを行うためには、カーディーラーなどにおいて、直接、更新作業をする必要がありました。今後、車両とさまざまなモノがつながるコネクティッドカーにおいては、OTAシステムを用いることで、遠隔地から無線でソフトウェアを更新、書き換えすることが可能となります。

現在、OTAシステムはカーナビゲーションシステムなど、マルチメディア分野でのソフトウェア更新で実用化が進んでおり、今後は、さらに自動運転技術など自動車の制御における機能拡張・更新や、外部のサービスとの連携などにも活用が見込まれます。また自動車の開発、製造段階におけるソフトウェア更新への活用など、自動車のライフサイクル全体で、OTAシステムの重要性が高まっています。

今回、デンソーが出資を行うAirbiquity社は、車載マルチメディアなどのソフトウェア開発において多くのカーメーカーへの採用実績があり、またOTAシステムの開発においても、セキュリティへの対応などで強みを持っています。今後デンソーは、Airbiquity社の持つ技術力や開発リソーセスを活用し、トヨタ自動車、豊田通商と共同で、安全かつ信頼性の高いOTAシステムの開発を加速します。

デンソーは、安心で安全な自動運転、コネクティッドカーの実現に向け、国内外のパートナーとの仲間作りを積極的に推進しており、今後もカーユーザーの利便性の向上、自動車メーカーやサービス提供者の製品開発、サービス開発の成功に貢献し、新たなモビリティ社会の実現に貢献していきます。

Airbiquity社の概要

1.社名

Airbiquity Inc.(エアビクイティ インコーポレイテッド)

2.設立年月

1997年

3.所在地

米国ワシントン州シアトル

4.社長兼CEO

Kamyar Moinzadeh (カムヤール・モインザデ)

5.事業内容

OTAリプロシステムの開発、サービスの提供