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デンソー 代表取締役社長 有馬 浩二 年頭あいさつ(抜粋)

2018年1月8日

株式会社デンソーでは、1月8日(月)8時40分から本社(愛知県刈谷市)にて年賀式を開催しました。取締役社長の有馬 浩二から社員に向けた年頭あいさつの抜粋は以下の通りです。

自動車業界における、電動化・自動運転・コネクティッド・シェアリングといった100年に一度のパラダイムシフトは、とどまることを知りません。電動化については、欧州各国政府が将来的にガソリン・ディーゼル車の販売を禁止する方針を出し、自動運転・コネクティッド分野では、自動車業界の枠を超えて買収や提携の動きが加速、シェアリングにおいては、カーシェアサービスが急速に進展するなど、我々を取り巻く環境の変化は、日に日に激しさを増しています。

このような誰も経験したことのないパラダイムシフトの時代を切り開くためには、全社員が鋭く変化を感じ取り「私たちが世の中に新たな価値を届ける」という強い信念で、立ち向かわなければなりません。これはいわば、「第二の創業」とも言うべき重要な局面です。第二の創業を成すためには、一人ひとりがアクションを起こし、全員で力強く実行していくことが必要です。皆さんに、大切にして欲しい「3つの力」についてお話します。

『気づく力』

気づく力とは、物事の良いところを認め、心を躍らせ、自らの行動に結びつける力です。自分の担当業務や製品、職場や会社という枠を取り払い、自分に何ができるのかを前向きに考えてみましょう。そうすると、様々な人とのかかわりや、目にする景色の中からたくさんの気づきが得られるはずです。そのような気づきから、自らを突き動かし、自分にしかできない行動を起こしてください。

『氣を高める力』

氣(エネルギー)を高める力とは、仕事に最大限の思いと手間をかけ、緊張感を持って取り組む力です。心の底から仕事に思いをこめ、どんな手間も惜しまなければ、隙のない緊張感に満ちあふれ、必ず社会やお客様に伝わり、認められ、感動を呼び起こします。情熱と笑顔を持って、そのような素敵な仕事に取り組んでください。

『伝える力』

伝える力とは、夢みる心を言葉にし、感動とともに、仲間の行動を喚起する力です。大きな夢を実現するための課題や困難も、心を通じ合った仲間と共に邁進すれば、必ず乗り越えることができます。志を一緒にする仲間を増やし、自分の夢を自分の言葉で伝え、活力あふれる組織を作り上げていきましょう。

最後になりますが、私の夢は、事業を通じて一人でも多くの人に笑顔を届けることです。デンソーグループを笑顔と氣に満ちあふれた会社にするため、私自身、全身全霊で皆さんをリードすることを約束します。グループ一丸となって頑張っていきましょう。