デンソー エコビジョン2035

― ニュートラルを超えて、ポジティブな環境価値を社会に提供 ―

「デンソーエコビジョン2025」達成に伴い、現状のデンソーを取り巻く事業環境や社会からの期待などを踏まえ、次の10年に向けて、さらなる環境への貢献へ寄与していくため、2035年に向けた環境のありたい姿として「エコビジョン2035」を策定しました。
環境負荷を抑えるだけでなく、環境そのものを良くしていく「ポジティブな環境価値」を社会に提供する企業を目指します。
私たちは、カーボンニュートラルをはじめとする従来の取り組みを着実に進めながら、DENSO GX(Green Transformation)を通じて、事業と環境の両立をさらに進化させていきます。

  • デンソー エコビジョン2035

エコビジョン2035が描く未来

デンソーは、環境負荷のニュートラル化と事業成長を両立するとともに、新技術によるポジティブな環境価値の創出と、それを支える人づくり・仲間づくりを進めます。これらを一体で推進することで、環境と事業が相互に高め合い、社会とともに成長し続ける好循環の実現を目指します。
エコビジョン2035は、より良い未来に向けて、デンソーが社会とともに果たしていく約束です。

  • ECO VISION 2035 取組み全体像

DENSO GX(Green Transformation)

DENSO GXは、「3つの分野」で「3つの変革」を同時に進める、エコビジョン2035の中核となる考え方です。

  • 3つの分野
    Carbon Neutral(気候変動)、Circular Economy(資源循環)、Nature Positive(生物多様性・水資源・汚染防止)

  • 3つの変革
    ニュートラルを広げる、ポジティブを育てる、環境価値を創出する人づくり・仲間づくり

これらを連動させ、環境負荷の低減にとどまらず、社会にとって価値ある新たな環境貢献を生み出していきます。

  • DENSO GX

「3つの分野」

Carbon Neutral(気候変動)

地球規模で深刻化する気候変動への対応は、持続可能な社会の実現に向けた重要課題です。デンソーは、事業活動に伴う温室効果ガス排出の削減に加え、お客様やサプライチェーンとともに脱炭素化を推進し、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献します。
そのため、省エネルギーの徹底や再生可能エネルギーの活用、脱化石燃料化を推進するとともに、製品の高効率化や電動化への貢献を通じて、Scope1・2・3を含むライフサイクル全体でのCO2排出削減に取り組みます。

Circular Economy(資源循環)

資源制約や廃棄物問題が深刻化する中、限りある資源を有効に活用し続ける循環型社会への転換が求められています。デンソーは、資源消費の最小化と価値の最大化を両立するサーキュラーエコノミーの実現を目指します。
そのため、製品・部品・材料の長寿命化や再利用、リサイクルを促進するとともに、新規資源投入量や廃棄物の削減に取り組みます。また、動静脈をつなぐバリューチェーンの構築やリビルト事業の拡大などを通じて、資源が循環し続ける仕組みづくりを推進します。

Nature Positive(生物多様性・水資源・汚染防止)

自然資本は事業活動を支える重要な基盤であり、生物多様性の損失や水リスクの高まりへの対応が世界的な課題となっています。デンソーは、自然との共生を図りながら、事業活動を通じて自然環境の保全と回復に貢献することを目指します。
そのため、環境汚染の未然防止や水資源の保全、生物多様性保全活動をグローバルに推進します。また、事業と自然との関係を把握し、TNFDなどの国際的な枠組みに沿った情報開示やリスク・機会の管理を進めることで、自然資本と調和した事業運営を実現していきます。

3つの変革

「ニュートラルを広げる」― 事業成長と環境負荷低減の両立 ―

デンソーは、事業の成長と環境負荷低減を対立するものではなく、同時に実現すべきものと考えています。

 ・ カーボンニュートラルの着実な推進
 ・ 汚染防止・水資源リスクへの対応
 ・ 資源循環を前提としたものづくり

これらを通じて、従来の負荷を「±0(ニュートラル)」へ近づけ、環境リスクを最小化していきます。

 

「ポジティブを育てる」― 新技術による環境価値の創出 ―

ニュートラルの達成に加え、デンソーは新技術によって環境にポジティブな価値を生み出すことに挑戦しています。

 ・ 電動化、CO2回収、水素利活用、精緻解体などの技術開発
 ・ 生物多様性の保全と効果の見える化

こうした技術や事業を通じて、将来に向けてポジティブな環境価値を継続的に創出していきます。

 

環境価値を創出する人づくり・仲間づくり

エコビジョン2035の実現には、技術や仕組みだけでなく、それを担う「人」と「仲間」が欠かせません。
デンソーは、社員やパートナーとともに、

 ・ 知識・体感:学び、体験する場を広げる
 ・ 意識:環境を自分事として捉える
 ・ 行動変容:新たな価値創出へ一歩踏み出す

というステップを大切にし、挑戦が生まれ続ける企業風土を育んでいきます。

  • DENSO GX のコンセプト

環境行動計画

エコビジョンの実現に向け、5年ごとに具体的な目標と計画を「環境行動計画」として策定し、活動を推進しています。

■第8次環境行動計画(2026年度~2030年度)
取り組み項目 実施事項 2030年目標

カーボン
ニュートラル(CN)

Scope1, 2

  • 工場における徹底した省エネルギー活動の推進

  • 脱化石燃料化に向けた技術開発や社会インフラ整備との連携の推進

カーボンニュートラルを維持

Scope3上流

  • 価値訴求を通じた持続的なCO2排出量削減

▲25%(2020年度比)

Scope3下流

  • お客様の電動化シフトへの貢献と高効率製品の展開

▲25%(2020年度比)

サーキュラー
エコノミー(CE)

資源の循環利用

  • 新規原材料の使用量削減や、製品の残余価値を最大限に活用する取り組みの推進

検討中

廃棄物削減

  • 省資源に配慮した生産技術や製品設計を推進し、主資材、副資材の使用量および排出物を抑制

埋立廃棄物:<1%維持

ネイチャー
ポジティブ(NP)

汚染防止

  • 法規制遵守と環境リスク管理を徹底し、サプライチェーンと連携して環境汚染の未然防止を推進

環境重大事故:0件

水資源保全

  • 節水、効率利用を含む水資源保全活動をグローバルで推進

  • 水リスクが顕在化している地域を特定し、取水量削減活動を推進

取水量(2020年度比)
原単位:▲5%(グローバル)
総量:▲10%(リスク高拠点)

生物多様性

  • 事業活動と生態系との関係を把握し、地域特性を踏まえた保全活動を推進

  • TNFD等に沿った情報開示を推進

検討中

【上記活動の着実な推進に向けた基盤】

環境
マネジメント

マネジメントシステム

  • ISO14001を基盤に、法令遵守、環境リスク低減・継続改善をグローバルに推進

環境教育

  • 社員一人ひとりが業務と環境とのつながりを理解し、環境価値創出に主体的に取り組む人財を育成

社会との
コミュニケーション

  • ステークホルダーとの対話と透明性の高い情報開示を通じて、環境活動への理解と共創を拡大