基本的な考え方
気候変動等の環境課題に取り組むため、循環型経済(Circular Economy:CE)への移行が求められています。
デンソーの事業活動は、多くの自然資本に支えられて成り立っており、事業を通じて循環型社会への移行に貢献することは、重要な経営課題のひとつであると認識しています。こうした認識のもと、デンソーは、新規原材料の使用量削減や、製品の残余価値を最大限に活用する取り組みを推進していきます。
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資源の循環利用
限りある資源を次世代へつなぐため、製品の企画・設計から回収・再利用までを見据えた資源循環を推進します。リユース・リサイクル・リビルトの拡大や精緻解体技術の活用を通じて、新規資源への依存低減と社会全体の資源効率向上に貢献します。 -
廃棄物削減
資源投入から生産、使用後の回収・再資源化までの各段階で廃棄物の発生抑制に取り組みます。省資源設計や工程改善、再資源化の推進により、廃棄物の最小化と資源価値の最大化を図ります。
具体的な取り組み
資源の循環利用
自動精緻解体システム
デンソーは、自社が長年培ってきたロボティクス技術をクルマの分解プロセスに応用し、自動車産業における動静脈※2 融合バリューチェーンを協力企業とともに構築することで、クルマの製造から回収、再生原料や材料の製造、そして再びクルマに資源を活用する、Car to Carの水平リサイクル実現を目指しています。
2025年6月に他5社の発起人企業と共に「BlueRebirth(ブルーリバース)協議会」を設立しました。BlueRebirth協議会は、モビリティ領域における日本国内の主要プレイヤー数十社と研究機関が協力する大きな枠組みです。デンソーの提供する自動精緻解体システムや動静脈をつなぐデータプラットフォームといったテクノロジーを起点とし、「動静脈融合バリューチェーン」の実現を目指します。
解体作業のノウハウ集積やロボットによる自動解体実現を通じ、高品質な再生材を安定的に確保できる道筋が見えつつあります。足元では、回収した再生原料を使用した自動車向け材料の物性評価にも取り組んでおり、Car to Carという循環型社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出しています。
※2 動静脈:経済活動を動物の血液循環に例えた呼称。資源を加工して製品などを生産する産業を「動脈産業」、使い終わった製品を集め、再販売、再加工などを通して、再び社会に流通させる産業を「静脈産業」という
クルマの循環の流れ
廃棄物削減
排出物(有価物+廃棄物)発生抑制
デンソーでは、資源生産性の最大化に向け省資源に配慮した加工法や廃材の出にくい製品設計により主資材(金属・樹脂)・副資材(油脂・薬液)の排出物の発生抑制の取り組みをグローバルに推進しています。なお、デンソーおよび国内グループ会社は、全拠点でゼロエミッション(埋立廃棄物)を達成しています。
また、「プラスチック資源循環促進法」に基づき、プラスチック廃棄物の排出抑制と再資源化活動を推進しています。
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総排出量とプラスチック廃棄物量[㈱デンソー]
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プラスチック廃棄物の再資源化率[㈱デンソー]
| 内容 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ① 総排出量(②+③) | t |
158,785 |
155,051 |
163,374 |
138,594 |
141,786 |
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| ② 有価物(売却金属屑など) | t |
131,210 |
124,285 |
132,037 |
108,688 |
111,892 |
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| ③ 産業廃棄物(④+⑤=⑥+⑦) | t |
27,575 |
30,766 |
31,337 |
29,926 |
29,894 |
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| 産業廃棄物の内訳 | 種類別 | ④ 特別管理産業廃棄物 | t |
2,350 |
2,546 |
2,570 |
2,340 |
2,207 |
| ⑤ その他 | t |
25,225 |
28,220 |
28,767 |
27,586 |
27,687 |
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| 処理別 | ⑥ 再資源化 | t |
27,556 |
30,756 |
31,329 |
29,914 |
29,885 |
|
| ⑦ 最終埋立 | t |
19 |
10 |
9 |
12 |
10 |
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| ⑧ 再資源化率 (⑥/(⑥+⑦)×100) |
% |
99.93 |
99.97 |
99.96 |
99.96 |
99.97 |
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リビルト事業による資源再生
デンソーでは、製品の残余価値を最大限に活用する取り組みとして、リビルト事業に力を注いでいます。
特に使用済み自動車から取り外したオルタネータ(発電機)やスタータには、ブラシやベアリングなどの磨耗部品を交換して整備すれば、十分に機能するものが多数あります。そこで、顧客/SS・SSS※1/デンソーソリューション/デンソーリマニによるリサイクルネットワークを構築し、オルタネータやスタータを回収・再生し、新製品と同等の性能検査により品質保証して出荷しています。 現在、欧米・中国地域でもグループ会社が同様のリビルト事業を展開し、再生品の流通量を拡大しています。
※1 SS・SSS:サービスステーション・サブサービスステーション
(株)デンソーリマニによるリビルト製品の再生台数[日本]
オルタネータ・スタータの耐久性向上(長寿命化)により再生用供給台数は減少傾向。資源循環・資源有効利用(資源使用量の低減)の両面で環境問題の解決に貢献しています。