DRIVEN BASE

ミニマムCO2 モノづくり

基本的な考え方

デンソーは、気候変動による地球温暖化への対応として、生産分野において ①生産工程の技術開発推進、②エネルギー供給から使用部門まで全員参加による徹底した省エネ、③再生可能エネルギーの活用など積極的なCO2削減活動により、2025年度エネルギーハーフ(12年度比 CO2排出量原単位1/2)、更に2035年カーボンニュートラル(CO2ゼロ)達成を目指し省エネルギー活動を強化しています。

CO2 目標達成状況

2021年度は、全社で2,200件の省エネ改善によりCO2原単位(単独)は、2012年度比52と48%削減、またグループ会社も同様各社の積極的な省エネ活動により2012年度比57と43%削減を達成しました。



CO2排出量原単位(スコープ1&2) <グローバル>[デンソーグループ]

具体的な取り組み

(1)生産工程の技術開発推進

ダントツ工場活動

2012年以降、ダントツ工場活動における生産プロセス革新として、「ラインの超高速化/無停止化」、「コンパクトな独自設備」、「自動化」、「物流・検査のスリム化」などの技術開発を推進してきました。CO2削減に関しては、生産工程の”1/N化”を主軸に進めてきており、そのための加工技術および設備の自社開発に取り組んでいます。今後は”1/N“の技術領域の拡大とグローバル展開を加速するとともに、革新的技術として工場内の設備・エネルギーをつなげてエネルギーを無駄なく使い切る技術開発にチャレンジし、デンソーグループ全体のエネルギーハーフを推進しています。

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【事例】ダントツ工場を実現する1/N設備

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(2) 供給からエネルギー使用部門まで全員参加による徹底した省エネ

エネルギーJIT(ジャスト・イン・タイム)活動

デンソーでは、「製造用エネルギーは固定化されたインフラではなく、自在に使いこなすべき部品のひとつ」という視点のもと、必要な時に必要なだけエネルギーを使用・供給する活動を「エネルギーJIT(ジャスト・イン・タイム)活動」として展開しています。
この活動は、2009年度のリーマンショック時に経験した大幅減産に伴う原単位悪化に対応するため、生産変動に強い省エネ体質づくりとして取組んだもので、現在は、設備設計・生産活動において省エネルギーの基本的な考えとして推進しています。
2020~2021年はコロナの影響による生産減に伴い一時は原単位悪化傾向にありましたが、エネルギー供給部門のJIT総点検、生産ラインの片寄せ・アイドルストップなどの対策強化および供給から使用まで各部一体となったスルー活動の展開で最終的には原単位を前年度比13%向上することができました。

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* FEMS:Factory Energy Management System
建物の効率的なエネルギー使用をサポートするエネルギーマネジメントシステムの1つ。

2021年度省エネ大賞12年連続受賞

工場で実施した改善の中で省エネ効果が大きく横展開が期待できる事例を一般財団法人省エネルギーセンター主催の省エネ大賞に積極的に応募しており、2009年から12年連続受賞することができました。

    • 2021

    省エネセンター会長賞 受賞

    「廃熱再利用による純水蒸気エネルギー1/2への挑戦」
    (セミコン製造2部)

国内外グループ会社の「エネルギーJIT活動」サポート

デンソーグループ全体への「エネルギーJIT活動」浸透にあたり、導入をサポートする活動を進めています。
具体的には、供給側・生産側の省エネ改善のうち、エネルギーJIT活動を含む汎用的かつ経済性の優れた改善案件を事例集としてまとめたPEF(Perfect Energy Factory)を20年度に刷新し、国内外グループ会社で再点検する活動を推進しています。そのうち、国内グループ会社に関しては21年度より21社へ訪問して、約3千トン- CO2/YのCO2削減に貢献しています。

(3) カーボンニュートラルな工場に向けた取り組み

昨今のグローバルな脱炭素に向けた動きが加速する中、デンソーはモノづくりにおけるカーボンニュートラルを目指し、Factory-IoT活用・デジタル化の導入による省エネ活動の強化に加え、再生可能エネルギー由来電力への転換や、CO2を回収・再資源化、貯蔵、再利用する技術の確立などの取り組みを開始しました。

例えば、これまで車載領域の開発で磨き上げてきた技術を活用し、CO2を回収して循環利用する施設であるCO2循環プラントを開発し【注】、安城製作所(愛知県)で実証実験を開始しました。今後は、現在実証を進めている安城製作所のほか、広瀬製作所、西尾製作所、(株)デンソー福島の国内4工場をモデル工場としてCO2循環プラントを導入し、順次、全世界130工場へ導入を拡大していきます。CO2循環プラントについては、社会での実用化に向けた更なる技術開発に取り組み、社内全体のカーボンニュートラルへ貢献していきます。

なお、2021年度は、安城製作所(電力・ガス)、欧州6拠点(電力)、アジア1拠点(電力)で、太陽光発電の設置やCO2オフセットの証書などの活用により、再生可能エネルギー100%を実現しました。

【注】株式会社豊田中央研究所と共同で技術を開発。

    • CO2plant

    愛知県安城製作所に併設されたCO2循環プラント

    • CO2plant

    CO2循環プラント内の設備

デンソー CO2循環プラント紹介動画




VOICE
自分たちがやらなきゃ、誰がやるんだ

  • CO2循環プラントは、現時点ではまだまだプロトタイプです。実際に一度、自分たちでつくってみることで「どこを改善すれば、導入が現実的になるのか」がより鮮明に見えてきました。普及に向け、まずはこのプラントの改善を重ね、身をもって力強く『できる』ことを証明する。そしてその先で、世界中のデンソーの工場で実現して『どんな環境でもできる』ことを示す。そこまでできたら、世の中にこのシステムを広げていけるようになるはずです。また、CO2循環の仕組みは私たちだけでは達成できません。だからこそ、様々なパートナーの方たちとタッグを組んでいきたいと思っています。次世代を担う若者たちが、少しでも健やかで住みよい世界で生きていけるよう、強く責任感を持って、この事業を前に前にと進めていきたいですね。

    • 環境ニュートラルシステム開発部

      環境ニュートラルシステム開発部
      左から鈴木 雅幸、森本 洋平、坂口 信也

(4)物流におけるCO2 排出の削減

デンソーでは、物流改善等を通じた物流CO2排出量の削減に努めています。日本国内では物流業務を子会社の(株)デンソーロジテムに委託していますが、特定荷主のCO2排出削減の推進を社会的な責務と考え、同社と連携して以下の取り組みに注力しています。

  1. 積載率の向上

  2. 最適ルートによる省エネ輸送

  3. 生産地移管による納入先様への輸送距離短縮

  4. 工場/中継地倉庫間等の物流の効率化

  5. モーダルシフト(鉄道・船舶便への転換)

  6. 燃費向上ツールの導入支援

物流CO2 排出量[(株)デンソー]
年度 2012
(基準年)
・・・ 2017 2018 2019 2020 2021
千t-CO2 34.4   34.3 41.8 43.2 40.4 45.5

物流CO2 排出量(t-CO2 )/物的生産売上げ(億円)[(株)デンソー]

積載率の向上、モーダルシフト(鉄道・船舶便への転換)、納入先への輸送距離短縮などの物流改善を通じ、物流CO2削減を達成しています。

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    ※2018年4月より、(株)アスモと(株)デンソーは事業統合いたしました