アフターサービス
基本的な考え方
デンソーは、創業以来「製品とサービスは一体」というポリシーのもと、製品の品質の追求だけでなく、お客様視点での最善のサービスを念頭に、下記3つを基本にサービス活動をグローバルに展開しています。
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お客様に製品を正しく安全にご使用いただくこと
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万一故障が発生しても、正確で速やかに、かつ 適正な価格で修理を提供させていただき、ご満足いただくこと
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お客様の声を製品の開発・改良に反映し、お客様へのご迷惑を最小限に抑えること
推進体制
グローバルサービス体制
デンソーでは、全世界のお客様に対し、いつでも、どの地域でも満足の得られるサービスの提供をめざし、お客様のニーズに応えられるグローバルなサービス体制の整備を進めています。
グローバルサービスの推進体制
具体的な取り組み
1. グローバルサービスネットワークの整備
世界中のお客様に高品質なサービスを円滑に提供するため、世界各国・地域に当社販売会社によるサービスネットワークを整備し、市場での品質を常に監視・評価し、ニーズや情報をスピーディに関連部署へフィードバックして製品の開発・改良およびサービスの向上に反映しています。
国内販売会社である(株)デンソーソリューションのもとで674のデンソーサービスステーションが運営されており、海外では海外販売会社のもとで101か国に2,714のデンソーサービスステーションのネットワークを構築しています。
国内では、1954年に指定サービスステーション制度が発足し、今年で70周年を迎えました。
ネットワーク技術の研鑽に向けて、国内では隔年でサービス技術コンクールを開催し、日頃鍛えた技術力を競い合っています。
デンソーグローバルサービスネットワーク(2024年3月現在)
2. 環境(サーキュラーエコノミー/カーボンニュートラル)視点での修理への取組み
デンソーは、製品のライフサイクル全体において、CE(サーキュラーエコノミー)を推進しており、その活動の一環として、故障した製品を新品と交換し、壊れたものを廃棄するのではなく、「修理=多くの内部部品を再利用」する事で、お客様のお車の修理費低減のみならず、CO2排出量の低減にも貢献しています。
現在、この修理活動はデンソーのサービスネットワークで行っており、更にこの環境貢献の輪を拡げる活動も検討しています。
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製品 修理時 CO2削減率(新品比) スタータ 54% オルタネータ 80% ベルト駆動コンプレッサ 78% 電動コンプレッサ 92% -
修理におけるCO2排出量削減(日本)
1,921t(2022年度)
(杉の木=14万本分の吸収量※に匹敵)
サーキュラーエコノミーへの貢献
世界的に、資源枯渇や廃棄物の増加などの環境問題が深刻化しており、資源を経済システムの中で循環させる、という“サーキュラーエコノミー”に関する取り組みが進んでいます。
現在、日本において車両修理の際に使用される部品の80%が新品です。再利用部品の活用は資源枯渇や廃棄物を抑制し、持続的なモビリティ社会を構築するための手段の一つとなります。
デンソーは、サーキュラーエコノミーの実現に向け、まだ使用可能な部品を良い状態で回収すること、回収した部品を修理・検査し、高品質な状態で再利用することが必要だと考えています。
これまでのアフターサービスで培ってきた「修理・再生技術」「検査技術」「サービス網」の強化に加え、静脈産業(解体業者)との連携を進め、安心・安全な再利用品をより多くのお客様へ届けていきます。
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車両修理に利用する部品の状況(日本)
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アフターサービスにおけるサーキュラーエコノミー
3.多様なお客様のニーズに配慮したサービス対応
(1) 製品サポートサイトの改善
「製品サポートサイトFAQ」のアクセス数などをもとに、お客様が求める情報を、より早く、確実に提供できるよう、「キーワード検索」を追加しました。
お客様の「知りたい」に寄り添うことができる様、サービスの向上に向けて日々改善しています 。
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製品サポートサイトと検索機能
(2) 音声での修理受付
デンソーでは、全館空調、エコキュート、HEMS等の住宅設備機器の修理受付において、あらゆるお客様が、いつでも修理のご要望をいただけるように、夜間の修理をWEBに加え、留守番電話での受付を実施しています。
今後の取り組み
今後も引き続き、お客様からのご期待に的確に応え、信頼をいただけるように、デンソーグループおよびデンソーサービスステーション一丸となって、お客様にご満足いただける製品づくりやアフターサービスを提供していきます。